【京都出張ライブ２】大原の三千院で、「アイスきゅうり」を発見。なんだそりゃ？？？

　京都駅からバスに揺られて１時間。三千院参道の入口、大原に到着した。参詣客相手の土産物屋が立ち並ぶ、けっこう急な坂道を上っていくと、１０分ほどで山門が見えてきた。

　ささっと仕事を終え、庭園を見せてもらう。緑豊かな広い敷地に、自然と調和するようゆったりと伽藍が配されていて、気持ちものびのびしてくる。

　三千院も、苔の緑がとてもきれいで目にやさしく、一歩進んでいくごとに、眼精疲労がとれて楽になるような気がした。

　そういえば、拝観路の最後の方に「わらべ地蔵」というのがあった。灌木の間に広がる苔むした地面のあちこちに、小さな子供のお地蔵さんが、上半身だけ斜めに出るようにして埋められている。

　お地蔵さんの表情は、どれも実に楽しそうに笑っている。まるで、小さな子供が緑の苔の海で大はしゃぎしながら遊んでいるかのよう。お寺さんを訪ねて、荘厳な気分になったり、心を激しく揺さぶられたことはあるけれど、楽しくなったというのは初めてだ。

　拝観を終えて参道を降りていくと、道端の漬け物屋の店先に「アイスきゅうり」と書かれた妙な看板が。なんだそれ？　看板の下の大きな木の樽を覗いてみると、串刺しになった立派なきゅうりがたくさん、冷たそうな水の中を泳いでいる。なるほど、きゅうりを凍らせてあるわけじゃなくて、アイスキャンディーみたいに棒つきで食べるからアイスきゅうりなわけね。

　漬け物屋のおばちゃんの「この近くで獲れる大原きゅうりを使っているから、すごく大きくて見事でしょう？歯応えもあって、さっぱりしておいしいよ！」という言葉にあっさり乗って買ってみた。１本１５０円ナリ。

　参道を下りながらパリポリかじる。おっ、新鮮そうだから、てっきり生きゅうりと思い込んでいたら、浅漬けだった。ほどほどに浸かっていて、こりゃうまい！　缶ジュースなんか飲むよりよっぽどいいぞ！　ちなみにこの店は、同じ値段で「アイスなすび」も売っていた。どうやらこちらは、新製品らしかった。なすはあんまり食べながら歩きたくない気がするけれど、はたして売れ行きはどうなのかしら？？？

　その後、大原から約２時間かけて天龍寺へ。ここでは仕事は片付けたが、拝観時間が終わってしまい、庭園などを見学することはできなかった。残念！

　新幹線に乗るため京都駅に向かう途中、四条の京都高島屋にわずかな時間、立ち寄ることができた。よしよし、ここは麩嘉(ふうか)の「麩饅頭」と、いづうの「鯖寿司」が手に入るんだ。

　ササッと回って、首尾よく両方ゲット！　鯖寿司はもちろん、麩嘉の麩饅頭は甘いお菓子だけれど、ちゃんとした生麩だから、十分つまみになるんだ。こりゃあ、今夜の晩酌が楽しみ、楽しみ！　それに備えて、この記事をブログにアップし終わったら、新幹線の中で爆睡します。

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