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2008年7月 5日 (土)

柴又帝釈天まで、約2時間のポタリングを楽しんだ。

 休日に天気がいいと、なんとなく得した気分になる。だから今朝のスカッとした青空を見上げたら、梅雨で全然走れなくてたまっていたイライラが、一気に吹っ飛んだような気がした。

 こんな日に家の中にいたらバチが当たる。昼すぎに用事があるけれど、それまでたっぷり2時間強ある。さっそく電動アシスト自転車・ハリヤを駐輪場からひっぱり出して、行徳の自宅からポタリングに出発だ。

 自転車通勤で大手町へ向かうときとはコースを変えて、押切の交差点を右折して、行徳街道の旧道へ。かなり由緒正しい道らしく、参勤交代の大名行列も通っていたらしい。

001  その名残りか、1~2キロおきぐらいにクランク状の場所があり、遠くまで見通せないようになっている。これは、東京・中央通りの上野広小路あたりでも見られるが、要するにお殿様への狙撃・襲撃対策だ。

 やたらと寺社が目立つ沿道には、歴史の深さを感じさせるたたずまいの商店や民家がいっぱい。押切交差点からすぐの場所には、なんとも珍しい神輿(みこし)専門の店がある。

 この日は残念ながら閉まっていたが、平日なら店先で、塗りを施す前の白木のままの状態で仮組みされた作りかけの神輿が見られたりして楽しいのだ。いまどき、神輿屋なんて、全国でも少ないのではないだろうか。かえってその希少価値で、商売が成り立っているのだろうか。

 さらに行くと、立派な木造建築の民家のオンパレードだ。窓枠の木の格子の美しさ、蔵造りを活かした重厚さ、木材の組み合わせ方の巧みさ、外壁に施された彫刻の華麗さ。。。下の写真をご覧いただければわかると思うが、見どころは尽きないのだ。

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 行徳橋のたもとで左折し、江戸川沿いに北上すろと、ここからは江戸川サイクリングロードだ。急に視界が開け、むせるような夏草の匂いが鼻をくすぐる。ああ、もう夏だぁっ!

Photo  自転車の人、ジョギングの人で、堤防の上の道は大にぎわい。河川敷は野球少年やサッカー小僧であふれそうだ。スポーツを楽しんでいる人って多いなあ。

 道は、ほぼ自転車専用だから、実に走りやすい。信号やなんかで止まらず走り続けられるって、本当に気持ちいい。全然止まらないうちに、あっという間に金町浄水場を過ぎ、葛飾大橋に着いた。

 あと少しで水元公園だったが、昼すぎの予定のことを考えると、ここで折り返さないと間に合わない。水元公園はまた次の機会にしよう。

Photo_2  ここから帰り道になったが、このあたりまできたら、柴又帝釈天を素通りするわけにはいかない。。。って、最初から帰りにゆっくり寄るつもりだったのだけれど。

 正面から見ると、横に長~く伸びた瑞竜の松が美しく本殿を彩っている帝釈天・題経寺は、別名、彫刻の寺とも呼ばれている。

Photo_2  本殿の周囲は360度、江戸から昭和にかけての名工が刻んだすばらしい彫刻が飾っている。日蓮上人のありがたい教えの物語になっていて、すべての面を見ることで日蓮宗の教義や、仏の教えのありがたさがわかるようになっているらしい。

 だが、10年ほど前に、“彫刻美術館”と称して、本堂のまわりをアクリルだかガラスの板で囲い、拝観料を取るようになった。文化財の保護・維持のためには仕方がないのかもしれないが、外観の美しさがだいぶ損なわれたことは間違いない。

Photo_3  それでも、囲われていない部分にも、見事な彫刻が施されている部分はけっこうあって、彫刻のお寺・帝釈天の魅力は、わざわざ入場料を払わなくてもかなり楽しめる。主に見られるのは、壁にはめ込まれた干支の彫刻。ユーモラスなサルや精緻に表現された鶏などで、ストーリーにはなっていないものの、一幅の“絵”として、なかなかに見応えがある。

Photo_5  せっかく来たから本堂にお参り。「むにゃむにゃむにゃ…」と内緒のお願いをして、にぎやかな門前の参道へ。映画「フーテンの寅さん」の舞台となったこのあたりは、川魚料理屋、草団子屋、セキトメ飴屋、煎餅屋、冷やし飴屋など、素朴な下町情緒たっぷりのお店がいっぱいだ。それぞれのお店のたたずまいも、実にいいんだよな~。

Photo_6  お気に入りの店は「大和家」さんだ。帝釈天に来ると、お参りした後はいつもここで天丼を食べて、草団子を買って帰るのがお決まりのパターンになっている。

 きょうも天丼を食べようかと思ったのだが、脂モノを避けるダイエットを続けているせいか、店先で揚げ油の匂いをかいだだけで胸焼けしてしまった。体質の変化に自分でもオドロキ! ちょっと寂しい気もするが、今はこれが正解なのだ。体重が落ちてからまた食べに来よう。

Photo_7  草団子だけ買って、また江戸川サイクリングロードへ。今度は下りだから楽チン、楽チン。北総線のガードの手前まで来たら、河川敷に小岩菖蒲園という看板があったので、ちょっと寄り道してみる。もう菖蒲は盛りを過ぎていたが、ポツポツと咲いていて、それなりに眺めはよかった。園内の東屋では、お年寄りたちが楽しそうにおしゃべり。年をとってからこういうのも楽しそうだな。

Photo_8  行徳橋近くにある江戸川水上バス(定期運行している遊覧船)の停留所、「江戸川ポニーランドステーション」まで戻ってくると、来たときは時間が早かったせいか姿が見えなかったポニーや子馬などがたくさん表に出てきていた。写真をとろうとしたら、係のお兄さんが親切に「馬、前に向かせましょうか」。お兄さん、ありがとね。おかげでいい写真が撮れました。

 あとは一路、行徳へ。約2時間のポタリングを好天のもと、めいっぱい楽しめた。走行距離は約30キロ。午前中なのに、かなり日射しが強くてきつかったのには参ったけれど、信号や交差点なしでずっと走り続けられて、本当に気持ちよかった。やっぱり、サイクリングはこうじゃないくっちゃな! 次は、水元公園まで行ってみよう。

Photo_9  ところで、柴又帝釈天の大和家で買った草団子、家に帰って食べてみた。相変わらず、経木(きょうぎ)のふたが持ち上がるほどたっぷり入ったあんがうれしい(経木なのはふただけで、箱自体は発砲スチロールだが)。きょうは暑いですから--と、いちいち保冷剤を付けてくれる気遣いがうれしい。

 最初、包んでいるのを見ていて、「草団子に保冷剤?」と思って店先で話を聞いてみたら、保存料や合成調味料を一切使ってないため、暑い日は心配だから付けているという。へぇ~、生菓子は早めに食べなくちゃならないのは当たり前だけれど、保冷剤を付けてもらったのは初めてだ。

 話のついでに、「この草団子、お店で全部作っているんですよね」と聞いてみると、「ええ、そうなんですよ」。続いて、「手でこねるの、大変でしょ?」と聞くと、「今はね、保健所がうるさいから、手で作らせてもらえないの」。ふぅん、そんな時代なんだな--と寂しいような、悲しいような。ただ、それを隠さずに言ってくれるところが下町の心意気でもあるんだろうな。

 団子自体は、ヨモギの香りがすばらしい。あんは、「こしあん」と「つぶしあん」の好きな方を選べる。私はいつも、つぶしあんを選ぶ。変な水飴を使ったりしていないから、小豆のいい香りをそのまま楽しむことができ、甘さもほどほどでしつこくない。ほかのお店のもおいしいらしいけれど、帝釈天の草団子は大和家の以外、食べる気がしないのだ(実は天丼目当てで大和家さんばっかり行くから、ほかのお店のを食べる機会がないだけなんだけれど)。あ~、久しぶりにうまかった!!!

  • CATEYE製サイクルコンピューターの「CC-ED300 」で計測しました
  • 所要時間:1時間52分/走行時間:1時間29分03秒
  • 走行距離:30.16キロ
  • 平均時速:20.2キロ
  • 最高時速:35.5キロ
  • 累積走行距離:708.8キロ
  • 電池残量:ハンドル側★2/バッテリー側★3

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コメント

充実のポタリングでしたね。
楽しいし,運動して健康になるしで良いことずくめです。

和菓子は自動製造機が非常に充実していて,ほとんど全自動で作れます。
菓子職人は菓子を考えることに集中すべきであるというのが,機械メーカーの主張です。


応援ポチ!

投稿: nekki5149 | 2008年7月 6日 (日) 01時48分

>nekki5149 さま

いつもコメントありがとうございます!

はい、とても充実したポタリングでした。自転車でぶらつくのって、本当に楽しいですね。

やり方を全然否定する気はありませんが、和菓子っていうと、職人さんがひとつひとつ手でこねて…っていう先入観が強かったもので、驚きました。今はそういう時代なんですね。

応援ポチ、感謝です。お返しにポチポチッ! またのお越しを楽しみにしています。

投稿: チャリじい | 2008年7月 6日 (日) 03時08分

帝釈天の彫刻は何だか、日光東照宮を思い出しました。
わざわざ栃木まで出向かなくても、歴史を堪能できるというわけですね。
がつがつ走ってばかりでなく、こういう自転車の楽しみ方もいいですよね。
草団子うまそ~~……ポチッとさせていただきます。

投稿: はまちょ | 2008年7月 6日 (日) 14時28分

>はまちょ さま

帝釈天、とっても気に入っているお寺さんで、最近も年に数回はいきます。なんだかんだ言っても、ここんちの彫刻はすばらしいです。

大和家の草団子、ほんとにうまいです。器械があったらぜひお試しくださいませ。

ポチッありがとうございました。お返しポチッ! またのお越しを楽しみにしております。

投稿: チャリじい | 2008年7月 6日 (日) 23時15分

私も今年のお正月に柴又の帝釈天に行きました。
喫茶で「高木屋」さんの草団子を食べたのですが、
大和屋さんの草団子も美味しそうですね。
実は餡子って痛むんですよね。
かくいう私は餡子が痛んだものを2回買っちゃったことがあります。
1回は普通のお饅頭で1回は草団子です。
糸が引くんですよ~。(汚い話ですみません。^^;)
保冷剤を入れてくれるなんて親切なお店ですね。
ポチッ☆

投稿: くろばい | 2008年7月 7日 (月) 03時08分

>くろばい さま

いつもコメントありがとうございます!

高木屋さんの草団子もおいしいですよね! 私は大和家さんの天丼という目当てがあるので、いつも大和家さんの草団子ばっかりになってしまいますが。。。

あんこって、いかにも傷みやすそうですよね。これからの季節、糸が引いていないか、よく確かめなくっちゃですね。

ポチッ☆ありがとうございました。さっそくお返しにポチッ! またのお越しを楽しみにしています!

投稿: チャリじい | 2008年7月 7日 (月) 15時53分

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