平日に代休をもらって、「ずどん」を食べに行って来ました!
今週に入ってからというもの、梅雨が本格化してしまった感じで、本当によく降りますねえ。6月29日(月)は1日中ずっと雨で、朝ポタもジテツーもまったくできませんでした。残念!
翌日の30日(火)は、久々に代休を取りました。ここのところ、週末のたびに休日出勤していたから、たまには休養しないといけません。
……というのは表向きの理由で、実は、やりたいことがあって取った平日休みなのでありました。その、やりたいこととは、、、
「ずどん」を食べてみたいっ!!!
ずどん。鉄砲を撃った音ではありません。うどんの仲間でもありません。実にまがまがしい語感ではありますが、江戸川を上流へ遡った土地の名物料理なのです。で、すばらしくおいしいらしいのだけれど、平日にしか食べられないとか。
こう聞いたら、チャリじいの性格からして、「ぜひとも食べに行ってみようじゃ、あ~りませんか!」となるのは当然の帰結であります。というわけで、ここしばらくの多忙がひと段落したところでもあり、優雅な平日休みと相成りました。
ただ、問題は天気です。この日の予報は、「朝方は雨だけれど、やがて晴れる」でした。
「ずどん」が食べられるのは、午前11時から午後2時までのランチタイムだけです。おそらくラストオーダーは午後1時半ごろでしょう。
チャリじいは当然、電動アシスト自転車 ・ ハリヤ で行くことしか考えておりません。で、目的地周辺は初めて行く場所ですから、所要時間は余裕をもって2時間みておく必要があります。ということは、遅くとも行徳の自宅を午前11時半に出ないといけないのですが、、、
午前10時半、行徳は大雨です。
まいりました。ただポタりたいだけだったら、いくら濡れたってかまいませんが、今回は、ずどんを食べるという目的があります。なんぼなんでも、服びしょびしょ、水滴ポタポタという状態で、お料理屋さんに入るわけにはいかないでしょう。
せっかくお休みを取ったけれど、きょうはやめておきましょうか。いやいや、それはくやしいから、日和ってハリヤ ではなく自動車で行っちゃいましょうか。それだったらたぶん、1時間もかからないはずだし。
そんなことも考えましたが、自転車で行ける範囲の目的地に、自転車以外の手段で行くというのは、なんだか敗北のような気がします。いったい何に負けるのかは不明ですが、自分の中の、とっても大切なものを失ってしまうように思えてなりません。
もう少し様子をみることにして、窓の外を眺めていたら、だんだんと雨が小降りになってきたような。午前11時を過ぎたころにはなんと、すっかり止んでしまいました。これはありがたい!
でも、本当に止んだのでしょうか。念のため、東京アメッシュ で雲の動きを確認してみると、どうやら雨雲は、走る予定のコースをすでに通り過ぎてしまったみたいです。これなら行けますね。というわけで、、、
ずどんポタへGO!
江戸川サイクリングロードに出てみると、路面は水たまりだらけ。スリップしたりしないよう、気をつけて走りましょう。
おそるおそる走っていると、河川敷では大変なことが起こっていました。なんと、自動車が横転しているではありませんか!
どうしたんでしょう。事故でしょうか。ふと、その横に目をやってみると、、、
列車が脱線転覆しています!
大変な事態です。よく見たら、奥の高層ビルの壁や窓ガラスはひびだらけ。手前の民家は土砂に埋まって傾いていますよ。大地震か土石流か、こんな平和な河川敷でいったい、何があったのでしょう!
これほどの大惨事ですから、被災者の救出などに協力するため、不肖チャリじいも駆けつけなければいけません。河川敷へ下りる道を探していたら、こんな看板が立っていました。
警視庁災害警備総合訓練会場。
ん? 災害警備訓練?
ああ、なんということでしょう。帝都を守る警察官たちが、広々とした河川敷に集まって、災害発生時に備えて訓練を行っていたのでありました。いやあ、本当の災害じゃなくてよかった~(笑)。
ひと安心したところで、サイクリングロードをさらに走り続けます。河川敷はまだ水浸しですね~。こんな環境で災害警備訓練とは、参加者の皆さん、ご苦労さまです!
柴又帝釈天を越えて、水元公園を通り過ぎて埼玉県三郷市に入り、ずんずん進むと、やがてJR武蔵野線の鉄橋にぶつかります。で、いつもと違ってこの日はずどんポタなので、ここで江戸川サイクリングロードを離れて、武蔵野線沿いに西へ向かいます。
三郷駅、新三郷駅を通り過ぎ、今度は埼玉県吉川市に入ります。やがて中川にぶつかったら少しだけ北上して、吉川橋までやってきたら、目的地に到着です。自宅から、だいたい2時間でしたね。
「料亭 福寿家」さんです。
福寿家 さんは、江戸時代の文政年間から続く老舗料亭で、婚礼や結納、法事、七五三など、さまざまな宴席に対応しています。で、そういう宴席でなくても予約なしで食事をすることが可能で、ずどんはそのメニューのひとつなんです。
入り口で、「食事をしたいんですが」と告げると、こんな落ち着いたウェイティングルームに案内されました。予約をしていないから、部屋の準備に少し時間がかかるようですね。
5分ほどして通されたのがこちら。宴会部屋にテーブルと椅子を置いて、フリの食事客用にしてあるようです。
席についたら、当然のごとく、「ずどん」(みそ汁・お新香・アイスクリームつき、1200円)を頼みましたが、メニューを眺めていたら、ずどんと同じ食材を使った「薄造り」(1000円)と「たたき」(500円)も見つけたので、こちらも速攻で注文いたしました。
まず最初に届いたのは、薄造りでした。きれいな白身ですね~。いっただっきま~す!
ポン酢を少しつけて口に運ぶと、おお、締まった身が実に上品な甘さ! 見た目も味も、コチに似ているかな。それに、独特のかすかなほろ苦さが加わった感じです。これはうまい! 思いっきり新鮮なのは、地元産だからですね。
続いてやってきたのが、たたきです。
魚体を骨ごと包丁で細かくたたいてから卵と味噌を加え、すり鉢で丁寧にすってから揚げた料理です。外側はカリッと揚がって芳ばしく、内側はふわふわと、まるではんぺんみたいですよ。とっても楽しい食感で、ビールにすっごく合うだろうなあ!
最後に到着したのが、お待ちかねのずどんです。
これは、天丼のバリエーションですね。ナスとシシトウはおいといて、その下にあるやつこそが、このどんぶりの主役です。
さっそく食べてみると、サックリ揚がった衣とは対照的に、中身はしっとりしていて、なかなかジューシーに仕上がっていますよ。まだ湯気が立ち上る白身は実に淡泊。かすかにほろ苦い香りに鼻を心地よくくすぐられ、食欲がさらにかき立てられちゃうなあ。おいし~!
さあて、そろそろみなさん、イライラしていることでしょうから、この食材がなんなのか、種明かしをいたしましょう。でも、もうおわかりになっちゃった方が多いかもしれませんね。
ここまでに、いくつかのヒントをちりばめておきました。整理してみると、下の5つになります。
1.淡泊な白身魚
2.吉川市産
3.見た目も味もコチに似ている
4.かすかにほろ苦い香りがある
5.この食材を使った天丼は「ずどん」と呼ばれる
1と2からは、吉川市で獲れる川魚ということがわかりますね。3は、コチの形が分かる方にはかなりのヒントであります。4はちょっとむずかしいかな。で、最大のヒントは5であります。
ウナ丼や牛丼など、どんぶりものの名称は、食材にちなんでつけられます。では、ずどんの「どん」は「丼」であり、「ず」こそが食材を表していることになりますね。で、ウナ丼の「ウナ」は、ウナギが省略された形。ということは、「ず」も何かの省略形であるという推理が成り立ちます。
だとすると、名前に「ず」がついて、見た目がコチに似ている川魚を探せばいいことになりますね。
もう、おわかりになりましたでしょうか?
あれですよ、あれ。
コチみたいに頭のでっかいやつ。
そろそろいきますよ。
正解は、ナマズでした~!
ずどんとは、「なまず丼」のことだったんですね~。
江戸川や中川に囲まれた吉川市は、昔から川魚料理が盛んで、「吉川に来て、ナマズ、ウナギ食わずなかれ」と言われるほどでした。近年、天然ナマズはあまり獲れなくなりましたが、地元で養殖が行われており、「ナマズの里」として街おこしにも取り組んでいます。
市内各地の料理店で、さまざまなナマズ料理を食べることができますが、福寿家 さんは、その代表格。ずどんを平日しか出していないのは、土日祝日は婚礼などの宴席で忙しく、手がまわらないからのようです。
ただし、天ぷらとたたきを両方楽しめる「なまず御膳」(1700円)や、ほかの料理も加わった「なまず懐石」(3000~5000円)などは、土日祝日でも食べられますので、ご興味のある方は、ぜひどうぞ!
ちなみに、よく川魚は泥くさいなんていわれますが、ぜんぜんそんなことはありません。なんたって、地元産の新鮮なナマズをきちんと料理してあるんですから!
念願のずどんを食べて大満足したら、江戸川サイクリングロードを南下して、行徳へ帰りましょう。で、柴又帝釈天の近くに差しかかったら、、、
なんだか、見覚えのある格好をしたおっちゃんが、土手の上をぶらぶら歩いています。
あの帽子も、古びたかばんも、やっぱりどこかで見たことがあるような、、、
土手の下に目をやると、テレビクルーがカメラやガンマイクを構えていました。ああ、何かの撮影なんですね。この方も、フーテンの寅さんに扮したタレントさんなんでしょう。追い越すときにチラッとお顔を拝見したら、「おっ、こんちは!」と気さくにあいさつしてくれましたよ。一瞬だったし、なんてお名前の方かまではわかりませんでしたが。
火曜日の昼下がり、特に急ぐ必要もないので、サイクリングロードをのんびりと走ります。心も身体も、心地よく弛緩していくのがわかりますね。ああ、気持ちいい。。。
帰り道も、だいたい2時間ぐらいで自宅に到着です。走行距離は、往復で60キロ強。雨にも降られなかったし、ああ、気持ちよかった!
ちなみに、福寿家 さんは、西京焼きや蒲焼き、柳川、しゃぶしゃぶ、ひっこき鍋など、まだまだナマズ料理のバリエーションがいっぱいあるみたいです。機会をみて、また食べに行ってみよ~っと!
【ずどんポタの記録】
- CATEYE製サイクルコンピューター 「CC-MC100W 」で計りました
- 走行時間:2時間58分57秒
- 走行距離:63.60キロ
- 平均時速:21.2キロ
- 最高時速:39.2キロ
- 2009年の累積走行距離:2359.0キロ
- 電池残量(NKY244B02):ハンドル側★2/バッテリー側★3
- 6月の自転車通勤:6往復/ポタリング:13回
【月火の1歩】
29日(月)から30日(火)にかけて、運動面ではずどんポタで63.60キロ走りました。これは、行徳-大手町間のジテツー2往復分(34キロ×2=68キロ)には4キロ強足りませんが、土日ポタの保留分が7キロ弱ありますので、まあ2歩前進にいたしましょう。
食事の方は、29日のお昼ご飯が社員食堂の健康ランチ、「豆腐ステーキ きのこソース」(452キロカロリー)でした。
これだけだったら、500キロカロリー未満なので半歩前進なんですが、30日のお昼は、吉川市の福寿家 さんで、ナマズ料理を飽食してしまいましたからねえ。ずどんに薄造り、たたき。これだけで、通常の2食分近いカロリーがありそうです。
ということは、健康ランチで半歩前進し、ナマズ料理で1歩後退ということになりますね。だから、食事面では半歩後退。で、運動面と合わせて、、、
月・火で1.5歩前進いたしました~!!!
累積は35歩になりましたよ~!
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コメント
ナマズですか!見た目からはナマズとは思いつきません。
1200円という値段も、チャレンジ精神を発揮するのに支障のない範囲だし、いい経験をされましたね。
応援(^^♪
投稿: Mr.ポテトヘッド | 2009年7月 2日 (木) 23時32分
こんばんは。
出発前に雨が上がってよかったですね。
なまずの料理というのもめずらしいような。
でもおいしく頂けて良かったですね。
ポチッと。
投稿: wari-papa | 2009年7月 3日 (金) 01時11分
こんにちは。寅さんにあえるなんて素敵ですね。ずどんというのも初めて知りました。高級料亭に自転車で行くってのも粋ですよね。応援
投稿: ねりま99 | 2009年7月 3日 (金) 20時38分
珍しい物に連発で出会えましたね。
大災害に、寅さんにメインのずどん。
ずどんはもちろん、ナマズのお造りも食べてみたいです。
投稿: カノッチ | 2009年7月 3日 (金) 22時32分
おはようございます。
充実の代休でしたね。’ずどん’とは、なんというネーミングでしょう。スマートさはありませんが、地元の料理という香りがいたします。白身の淡白な味と聞き、一度食べてみたくなりましたよ。(ボタンポチンしました)
投稿: kincyan | 2009年7月 4日 (土) 06時37分
【Mr.ポテトヘッド さま】
コメントありがとうございます!
>ナマズですか!見た目からはナマズとは思いつきません。1200円という値段も、チャレンジ精神を発揮するのに支障のない範囲だし、いい経験をされましたね。
ナマズって、実は外国産の白身魚フライにけっこう使われているらしくて、アメリカあたりではかなり大々的に養殖されているみたいです。
吉川市でナマズ料理を出しているのは、割烹や料亭が多いようでしたが、もっとカジュアルなお店でも楽しめたらいいのにな~とも思いました。できればそば屋さんの天丼程度の値段で。応援(^^♪ どうもありがとうございます!
【wari-papa さま】
コメントありがとうございます!
>こんばんは。出発前に雨が上がってよかったですね。なまずの料理というのもめずらしいような。でもおいしく頂けて良かったですね。
あの姿形を想像してしまうと引いちゃう人が多いかもしれませんが、実においしいお魚でした。次に行く機会があったら、蒲焼きに挑戦してみようと思って降ります。ポチッもありがとうございました!
【ねりま99 さま】
コメントありがとうございます!
>こんにちは。寅さんにあえるなんて素敵ですね。ずどんというのも初めて知りました。高級料亭に自転車で行くってのも粋ですよね。応援
葛飾柴又のあたりですから、寅さんが土手を歩いていても、ぜんぜん違和感がありませんでしたよ。ずどんを食べた福寿家さんは、かなりきちんとしたお店なので、短パンではまずかったかな~っと少々反省しております。応援、どうもありがとうございました!
【カノッチ さま】
コメントありがとうございます!
>珍しい物に連発で出会えましたね。大災害に、寅さんにメインのずどん。ずどんはもちろん、ナマズのお造りも食べてみたいです。
確かに、いろいろなものに出会えて、実に楽しいポタでありました。ずどんもおいしかったですが、身の味わいは、お造りがいちばんよかったようです。機会があったら、ぜひお試しくださいませ!
【kincyan さま】
コメントありがとうございます!
>おはようございます。充実の代休でしたね。’ずどん’とは、なんというネーミングでしょう。スマートさはありませんが、地元の料理という香りがいたします。白身の淡白な味と聞き、一度食べてみたくなりましたよ。(ボタンポチンしました)
ですよね~。なんてインパクトのあるネーミングなんだろうと思います。ナマズの天ぷらは、単品でも食べられますから、土日祝日に行ってもよかったのですが、やっぱり「ずどん」の名前に惹かれて、わざわざ平日に行ってみた次第でありました(笑)。
投稿: チャリじい | 2009年7月11日 (土) 17時54分