西表島2日目。波とサンゴが奏でる楽園の二重奏に陶然。。。
前の晩に食べたイラブー汁 が効いたのか、西表島出張2日目の9月17日(木)は、午前5時に目が覚めてしまいました。カーテンを開けてみると、窓の外はまだ真っ暗。南の島は、陽が落ちるも昇るのもゆっくりなんですね。白々と夜が明け始めたのは、7時近くでした。
ひと晩お世話になった「ペンション星の砂」の前は、明るくなってみたら、こんなにきれいな砂浜が広がっておりました。その名も「星砂ビーチ」。朝ごはんまで少し時間があるから、ちょっとお散歩してきましょう。
なんて透きとおった海! 底に沈んだ小石や貝殻がはっきりと見えますよ。
波打ち際で、砂をひとすくいしてみたら、、、
うわあ、星の形をしてる~っ!
これは驚きました。星砂って、こんなフツーにあるものでしたっけ? さすが、星砂ビーチでありますねえ。
星砂っていうのは本当は砂ではなく、有孔虫(ゆうこうちゅう)っていう原生生物の殻なんです。生きているときは、沖合の海藻にしがみついていて、一生を終えると殻が浜に打ち寄せられるというわけ。
お土産もの屋さんなんかでは、もっと「ツノ」の大きい星砂が瓶詰めで売られていたりしますが、ああいうのは、生きているのを海藻ごと取ってきて集めるそうです。海底を転がっていないから、ツノがぜんぜんすり減っていないんですね。
朝のお散歩を終えたら、ちょうど朝ごはんの時間になっていました。きょうもオーシャンビューで、気持ちいいなあ。。。
メインがランチョンミートっていうところが、いかにも沖縄の朝食ですね。だってこれ、駐留米軍が広めた食材ですもの。最近は本土のスーパーでも、「SPAM」や「TULIP」なんて銘柄の缶詰が売っていますよね。お味噌汁に入っている麩も、沖縄らしい食材のひとつであります。
朝ごはんを食べ終わったら、またまた上原港の近くでお仕事開始です。例によって、ちゃちゃっとこなしたら、あっという間にランチタイムになりました。それではきょうも、沖縄そばへGO!
前日と同様、地元の方に教えていただいて、「パーラー美々」さんへやってまいりました。県道わきにたたずむ掘っ立て小屋素朴な建物が、離島の食べもの屋さんらしくていい味ですね(笑)。
「軟骨ソーキそば」(750円)。
きのうお邪魔した新八食堂さんとはガラリと趣が変わって、これはまたシンプルですねえ。同じ沖縄そばでも、お店ごとにいろいろな特色があって、実に楽しいなあ。モズクの小鉢がついているのが、かなりうれしかったりして
まずはスープをひとすすりしてみましょう。カツオと豚がベースになっているのは沖縄そばのお約束。そこに、ソーキを煮込んだタレが混ざって、少し甘めのいい感じに仕上がっておりますよ。
ソーキもよく煮込まれてトロットロ。しかも、お肉のうまみがしっかり閉じ込められていて、実にジューシーです。おいし~っ!
麺はこんな感じ。わりと細めの平打ちですね。八重山諸島では丸い断面の麺が使われるってよく聞くんだけれど、これまでに石垣島や西表島で食べた沖縄そばは、すべて平打ち麺だったなあ。ふぅむ、なぜだろう。
そんな疑問を感じつつも、はしは忙しく動きます。つるつるつる。お~、ぼそぼそしていなくて、とっても腰がありますねえ。ああ、やっぱり沖縄そばはおいしいや。ごちそうさまでした~! これにてお昼の麺食いは51連チャンになりました。
ちなみに、後から聞いたのですが、パーラー美々さんは、絞りたての「マンゴージュース」(500円)も評判なのだそうであります。知らなくてスルーしちゃったのが、とっても残念!
午後のお仕事は、大急ぎで片づけました。なぜなら、プライベートでどうしても行きたい場所があったから。そこへは船で行くしかなくて、早く終わらせないと夕方の最終便に間に合わないんです。もちろん、急ぐからってお仕事は手を抜いたりしませんでしたよ、たぶん…おそらく…パハップスメイビ~(笑)。
島北西部の上原港から小さなボートに乗って、沖合へと向かいます。
10分ほど航行したら、おお、目的地が見えてきました。西表島と鳩間島のほぼ中間に位置する、真っ白なちっちゃい島、「バラス島」です。
上陸~!
バラスっていうのは、沖縄の言葉で「かけら」のこと。そう、この島は、ふたつの潮がぶつかる場所に、流されてきたサンゴのかけらが積み重なってできているんです。上から下までぜ~んぶサンゴ。だから、地図には載っていません。足元を見下ろしてみると、、、
ほら、サンゴだらけです。
っていうか、サンゴしかありません。
ガイドさんに聞いてみたら、1960年代は直径5メートル程度の「島」が東西に2つ並んでいるだけだったけれど、海流の変化でサンゴのかけらが積み重なるピッチが上がり、1990年代に1つにつながったそうです。
そんな島だから、台風がやってきたりするたびに、場所も形もしょっちゅう変わります。なんでも、以前は東西に長かったけれど、2006年9月に台風13号に直撃されてからは、南北に長くなってしまったとか。
まずは波打ち際をひとまわり。バラス島では、打ち寄せる波の音は、「ザバーン」や「バッシャーン」ではないんです。それじゃあいったい、どういう音かっていうと、、、
シャララン… シャリ~ン……
サンゴのかけらが波にもまれてぶつかり合い、こんな涼しげな音をたてるんです。サンゴって実はものすごく硬くて、かけら同士をぶつけてみると、まるでガラスを打ち合わせたみたいに「キン、キン」って高~いきれいな音がするほどなんですよ。
波とサンゴの二重奏。まさに楽園の音楽ですね。お仕事を急いで終わらせてバラス島へやってきたのは、これが聴きたかったからでした。ああ、あまりに素敵な響きで、心も身体もゆっくりと弛緩していく。。。
さて、これだけサンゴのかけらがあるわけですから、バラス島のまわりは一面、サンゴ礁が広がっています。海の中の景色もきれいなんでしょうねえ。たしか西表島は、10月中旬まで泳げるんじゃなかったかなあ。。。
そんなことを考えながら、ふと足元を見ると、なぜか水中メガネ、シュノーケル、足ヒレの「シュノーケリング3点セット・1時間500円」が! あれえ、おかしいなあ。いったいだれが置いていったんだろう?(笑)
……まあ、そんなわけで、ちょっとだけ海に入ってみました。
ぶくぶくぶく。。。。。
お~っ、色とりどりのサンゴがいっぱい!
テーブルサンゴに枝状サンゴ、中央には塊状サンゴも見えますよ。
この紫色の枝状サンゴ、光っているみたいな色合いできれいですねえ。。。
クマノミ君、発見!
ちゃんと、イソギンチャクの中に隠れていました。
こちらのサンゴのまわりには、小さな黒い魚が群れています。
こっちには、いかにも熱帯魚っぽい黄色い魚が!
やっぱり南の海にいる魚は、色の鮮やかさが本土とは全く違いますね。
海中の撮影ってけっこう難しく、魚がいるシーンはあまりうまく撮れなかったのですが、このほかにも、長っぽそい60センチぐらいのアオヤガラや、1メートルを超す大ウツボが悠然と泳いで行くのを見かけました。遠くまで泳いで行った人は、ナルトビエイがいたって話していましたよ。
1時間ほどの海のお散歩は、サンゴの美しさにみとれているうち、あっという間にタイムオーバーになってしまいました。でも、お仕事の疲れは完全に吹っ飛んだなあ。ああ、気持ちよかった~!
バラス島に別れを告げて、ボートで上原港まで戻ったら、またレンタカーで島南東部の大原港へ向かいましょう。その途中で通りかかった後良川の河口で、マングローブ林をパチリ!
ヤエヤマヒルギの根っこ、ほんとにタコの足に似ていますねえ。
大原港からフェリーで石垣島へ向かい、石垣空港から飛行機で沖縄本島の那覇空港へ。そこから羽田行きに乗り継いで帰ります。1泊2日で西表島出張って、なんだかもったいない気もするけれど、翌日も東京で、はずせないお仕事が入っているから、仕方がありません。。。
その途中、石垣空港の売店で、沖縄名物のブルーシールアイスクリームをダブルで。完全に、ダイエット中なのを忘れておりますね。フレーバーは、上がゴーヤ、下がパインです。
それにしても、西表島はやっぱり、仕事抜きでもっとゆっくり来てみたいなあ。島内には何軒か、レンタサイクルのお店もあったようだし、もしまた次の機会があったら、ぜひ自転車で走って見たいものであります。
というわけで、西表島出張編はこれで終わります。長々とお付き合いいただき、皆さま、どうもありがとうございました。
この日以降の分は、週末にでも一気にアップして、なるべく早く現実時間に追いつこうと思っております。でも、どうしてお仕事って、ひと段落ついてやれやれと思っていると、また波のように押し寄せてくるんでしょうねえ。来週前半は、また忙しくなるのが確実だし。。。
まあ、あわてず騒がず、無理もしないでゆるゆるとやってまいりますので、皆さま、どうぞよろしくお願いいたしますね~!
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