クルマのトランクにハリヤを積み込み、南房総へパーク&ポタ!
ここのところ、秋晴れのいいお天気が続いておりますねえ。10月10~12日の3連休は、まさに自転車日和って感じでしたが、皆さまいかがお過ごしだったでしょうか。チャリじいは「ガンガン走った」とまではいきませんでしたが、まあボチボチの自転車ライフでありました。
連休初日、10日(土)の関東地方は、午前中くもり、午後から晴れという予報でした。行徳周辺は、朝から黒い雲が立ちこめる怪しいお天気だったけれど、「午後からは晴れるんだから、とりあえずどっか行こ~っ!」と、クルマのトランクに電動アシスト自転車 ・ ハリヤ を積み込んで出発です。
……が。
家を出たとたん、空から雨粒がパラパラパラ。う~む、不穏な滑り出しでありますね。まいったなあ。。。
まだ出発してから間もないし、ここで引き返そうかとも思いましたが、せっかくハリヤ をバラしてトランクに積み込んだのに、くやしい気もいたします。
どうしようか迷いつつクルマを停めて、テレビで天気予報を見てみたら、「小雨はパラつくけれど、すぐに止んで午後から晴れ間が広がるでしょう」というナイスな情報。やりぃ~! それだったら、改めて、、、
久々のパーク&ポタへGO!
きょうは、南房総へ行ってみましょうか。東関東自動車道を東へ向かい、宮野木JCTから京葉道路に入って南下します。お、予報どおり晴れてきましたね~!
京葉道路を走っていくと、途中で「館山自動車道」、「富津館山自動車道」と名前は変わりますが、道路自体はず~っとつながった1本道です。で、終点の富浦ICの6キロほど手前に、「ハイウェイオアシス 富楽里(ふらり)」があります。まあ、PAのおっきいやつみたいなもんなんですが、ここでひと休みしていきましょう。
ちょうど時間はお昼どき。で、富楽里の中には地元で獲れる新鮮な魚が売りものの漁協直営レストラン、「漁師の台所 網納屋(あみなや)」さんがありまして、、、
メニューもかなり魅力的であります。
でも、きょうはパス!
軽食コーナーの麺類のお店で、「かけうどん」(380円)を注文いたします。
なぜかというと、軽食コーナーには、この麺屋さんのほかに、地元食材を前面に押し出したお惣菜屋さんが2軒並んでおりまして。
ほら、さんま佃煮にあじフライ、くじらカツ、ふぐの天プラ、、、
房州いさきの塩さんがにイワシバーグ、伏姫さんが焼、、、
くじらメンチにたこから串、ほたて正油焼、、、
ね、いろいろとあって、楽しいでしょ? これらの中から好きなもの選んで、うどんのおかずにしちゃおうってわけなんです。
おお、なかなかゴーカなお昼ごはん!(笑)
左から、「やりいか煮付」(120円)、「房州いさきの塩さんが」(230円)、「さんま佃煮」(50円)、「くじらカツ」(150円)、「ふぐの天プラ」(300円)です。
えっと、写真ではおかずがプラスチックのパックに入っていますが、お皿に盛りつけてもらうこともできます。まるで函館の朝市みたいなやり方ですね。かけうどんとおかずを合わせて、ぜんぶで1230円でした。
どれもおいしかったけれど、特に気に入ったのは「房州いさきの塩さんが」と「ふぐの天プラ」。サンガっていうのは、魚で作ったハンバーグみたいもので、いさきは房総半島周辺でよく獲れる白身魚です。少し塩がきつめなのは、漁師料理だからかな。
天ぷらの方は、シマフグっていう種類を使っているそうで、身が厚くてふっくら。揚げたてを次々と店先に出しているから、あっつあつですよ! ごちそうさまでした~!
地下1階は、フロア全体が千葉の産物の販売所になっていました。
総菜や農産物のほか、生けすで活魚まで売っていましたよ。
ちょっと気になったのがこの2品。どちらも2~3人前だから、1人分に直すとものすごく高いわけじゃないけれど、なかなかインパクトがありますね。
さて、ハイウェイオアシスを後にして、再び高速道路を走ります。終点の富浦ICを出たら、すぐ館山市です。道路脇のソテツ並木が、いかにも南房総って感じがしますねえ。
どんどん南下して、南房総市の白浜町に到着~! 行徳からは、だいたい1時間半ぐらいでした。海沿いにある白浜運動公園の無料駐車場にクルマを停めたら、さっそくハリヤ を組み立てて、、、
さあ、南房総ポタのはじまり、はじまり~!
海岸線に沿って南東へ。房総半島最南端の野島崎灯台を目指します。午前中は雨でどうなることかと思いましたが、思いっきり秋晴れになってくれました。うれし~!
ラララ~ ペダルも軽く、実に気持ちのいいポタリングです。10分ほどで、海岸線から突き出た半島にぶつかったので、遊歩道をずんずん走っていくと、、、
房総半島最南端の地に到着~!
半島に見えたのが、野島崎だったんですね。後ろの方に、野島崎灯台も見えますよ。いやあ、ここにやって来たのは20年ぶりぐらいだなあ。お久しぶりでした~!
このあたりの海は、こんな感じの磯浜が続いておりまして、小学生時代は毎年、泳ぎに来たものであります。今見ると、こんな岩場でよく泳いだもんだと思うけれど、素潜りしては魚やカニ、貝を獲って遊んだなあ。
周辺はサザエやアワビの好漁場で、灯台のすぐそばに海女小屋がありました。で、小さなチャリじいは、よく遊びに行って海の話をいろいろ聞かせてもらっておりました。
小学校3年の夏だったと思いますが、漁に出ようとしていた海女さんたちから、「坊や、いっしょに行くかい?」と声をかけられたんです。まあ、冗談のつもりだったんでしょうが、チャリじいが「うん、行く!」と答え、沖まで泳いで着いていっちゃったものだから、さあ大変!
当然、30分ほどで音を上げて、海女さんに抱えられて震えながら浜へ戻りましたよ。海女小屋の中であたった焚き火が暖かかったこと! スイミングスクールに通っていて、泳ぎには自信があったんだけれど、潮の流れは手強くて、海をなめちゃいかんなあ--と思い知りました。
でも、うれしいこともありました。あまりにシュンとしているチャリじいを見かねたのか、海女さんの1人が獲れたてのトコブシを焚き火で焼いて、「坊や、これでも食べて元気出しな!」と、手渡してくれたんです。あったかくて、磯の味がして、実においしかったなあ。それ以来、チャリじいはトコブシに目がなくなっちゃいました(笑)。
灯台の近くをぶらぶら歩いていたら、小さな岩屋の奥に、タコの化けものが隠れているのを発見! なんとなく和のテイストが色濃く漂っているから、火星人襲来ではなさそうですが、、、
わきに立っていた看板を読むと、なんでもこの岩屋は1180年、伊豆から渡ってきた源頼朝公が、武運再興を祈願している途中で降ってきた時雨を避けるために身を寄せた場所なのだそうであります。で、そんな伝説の伝わる場所なので、「豊漁と人々の幸せと祈って海神を祭った」とか。
……え、 海神?
あたりを見まわすと、やっぱりあのタコの化けもの神々しさが漂う像しか、それに該当するものがありません。意外なことに思ったとおり、ありがたい海の神さまだったのですね。そういえば、わきに小さく「海神」と書いてありました(笑)。
海神さまの前には、開運と彫り込まれた台の上に、アワビの貝殻やお賽銭箱が。もう少し立て看板を読み進むと、「中央の大アワビの殻に、願いを込めた賽銭が見事に入れば開運間違いなし」なんて書いてありますよ。
そうと聞いたら、やっぱり開運を祈願していきたくなります。ポケットの中の小銭を取り出して、柵の向こうの大アワビめがけて、10円玉を投げてみました。アワビの殻は浅いから、なかなか難しいですね。3回投げてみたけれど、ぜ~んぶ殻から飛び出しちゃいました。
これで手持ちの10円玉はおしまいだったんですが、やっぱり入らないままじゃくやしいですよね。ラストチャンスで、残りの小銭の中でもっとも小額だった50円玉を投げてみることにいたしましょう。
よ~く狙って、えいっ!
お~、入りました! よかったよかった。これで開運も保証されたことだし、気分よく先へ進めますね。帰り際にもう1回、立て看板を読んでみたら、「賽銭が貝に入ると運が開けるのは、貝運は開運に通じるからなり」なんて書いてあって、思わず腰が抜けそうになりましたけど。なにか由緒正しい言い伝えでもあるのかと思ったら、ダジャレかいっ!(笑)
野島崎を後にして、もう少し海岸沿いに走っていくと、乙浜漁港に着きました。のんびりと穏やかな漁港ですねえ。チャリじいが初めて海釣りをやったのは、この港でありました。小学校1年のときでしたけれど、クサフグがやたらと釣れましたっけ。
大人になった今は、食べない魚は釣らない主義でありますが、子供が海や魚に親しむ入り口としては、とてもいい体験でありました。
さらに走っていくと、千倉漁港に到着~! 南房総の海岸線には、大小さまざまな漁港がいっぱい並んでいますが、ここがもっとも大きいそうです。
千倉漁港は昔から捕鯨船の基地で、チャリじいも子供のころ、大漁旗を立てた大船団が、見送りの大歓声の中、出港していくのをよく見かけました。
そんな漁港ですから、周辺には鯨料理を出すお店がいっぱいあります。最近は鯨ラーメンなんてものもあるんですねえ。お昼ごはんでお腹がいっぱいだったから、挑戦はしませんでしたけれど。
千倉漁港の向こう側には見渡すかぎり、南千倉海水浴場が広がっています。
今はどうだかわかりませんが、昔はウミガメが産卵に上がってくる浜でした。朝早く海岸を散歩すると、産卵後に帰れなくなって立ち往生している巨大な母ガメをよく見かけたものであります。
そうこうしているうちに、時間は午後5時近くになってきました。だいぶ陽も落ちてきたようだし、そろそろ引き返した方がよさそうです。
海沿いの道を、砂にハンドルを取られないよう気をつけながら、どんどん走ります。帰りはやや追い風だったみたいで、平地を時速30キロちょいで巡航っていう、車重20キロ超のハリヤ にしては実にいいペース。ああ、気持ちいいな~!
クルマを停めた白浜運動公園に着いたころには、水平線近くに真っ赤な夕焼けが広がり、暗くなり始めた青い空に映えてとってもきれいでした。
【南房総パーク&ポタの記録】
- CATEYE製サイクルコンピューター 「CC-MC100W 」で計りました
- 走行時間:1時間42分34秒
- 走行距離:34.98キロ
- 平均時速:20.4キロ
- 最高時速:32.1キロ
- 2009年の累積走行距離:2951.0キロ
- 電池残量(NKY244B02):ハンドル側★3/バッテリー側★5
- 10月の自転車通勤:0往復/ポタリング:2回
↑ランキングサイト「にほんブログ村」へのリンクです。皆さまの温かい「ポチッ!」で順位が上がると大きな励みになります。どうぞよろしくお願いいたします~!
★と、 にも参加しています。こちらも「ポチポチッ」と押していただけると、チャリじいがとっても喜びます~~!
★コメントはどうぞお気軽に。楽しみにお待ちしておりますよ~!
最近のコメント